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惡代姦は2011年にベルゼブブから発売された同人エロゲである。公式ジャンルはシミュレーション(悪代官)。同年にキャラやイベントなどの要素を追加したパッチである『惡+』も発売された。2012年に『惡代姦 指南書』というマニュアルが発売された。2016年に前述の3点とこれでしか入手できない『昇天! 惡代姦!』が入った『惡代姦 −完全版−』が発売された。
2017年11月に購入した。確か当時10円セールをやっていて、とりあえず対象となったゲームを全部購入した。『惡代姦』と『惡+』がその中にあった。ベルゼブブさんの作品はその前に何本か既にやっていたが、本作の絵柄の癖が強く、なかなか手を出せないでいた。
悪代官になって好き放題したい人におすすめ。
公式紹介
『越後屋、お主も悪よのう…』
悪代官になって、江戸の娘たちを毒牙にかけていく、新感覚シミュレーションゲーム!
団子屋の看板娘、新入りの女中、女町火消し、輿入れ前の花嫁、
粋な辰巳芸者、浪人の人妻、伴天連の女海賊、
大名の姫君、尼、巫女、ご老公のくの一、将軍の御庭番、etc...
攻略対象キャラは全18人。
悪徳商人 越後屋と結託し、女たちの弱みを握ってご奉仕三昧。
気に入ったら、ヤクザの親分を使ってかどわかし、座敷牢へ檻禁して肉人形に!!
でも好き勝手やってると、正義の味方がやってくる!
遊び人の銀さんが!
越後のちりめん問屋の隠居が!
貧乏旗本の四男坊が!
どこかで見たような、それっぽい人たちが大集合。
正義の味方をフルボッコするため、小判を稼いで用心棒や手下を増やせ。
賭場、重税、阿片の抜荷、
非合法な手段で資金を荒稼ぎ。
めんどいレベル上げはなし。悪いことしてれば、肉壷が芋づる式に罠にかかる。
基本無理やり、差分も無理やり!
輪姦、腹ボテ、浣腸、阿片に緊縛調教!
勧惡懲善、肉棒時代活劇。
騙して、脅して、犯しまくろう!!
感想
[ストーリー&テキスト&キャラクター&エンディング&ゲーム性]
悪代官となって罪なき娘たちを追い込み、犯し、自分のものにしたり売ったりすることができるシミュレーションゲーム。ps2に似たような名前のそこそこ有名なゲームがあるよね。やったことはないが、似てるところが多少感じられたので、インスピレーションを受けたのではないだろうか。
悪代官とその周りは至って真面目にしているが、ところどころネタが仕込まれている。どこかで見たことのある名前やシルエットの正義の味方や用心棒、越後屋と山吹色のお菓子、よいではないか、お主も悪よのうなどと、時代劇に疎い自分でもクスっと笑えた。男性キャラにも迫真のボイスがついているので、より時代劇らしい雰囲気が感じられる。この一貫した世界観は評価できる。
キャラクターは18人にパッチで追加された6キャラで総勢24キャラ。それぞれキャラが立っているが、個人的なお気に入りはアンネ、テンセン、織船、応為。
本作はマルチエンディングとなっているが、エンディングの数が多く、何周もする必要がある。大体のものは引き継ぎできるので、だめなら金や警備をひたすら上げてから攻略をすることもできる。おじゃるエンドと松永弾正エンドがバカゲっぽくて好きだったな。ゲーム部分はずば抜けた面白さこそないが、周回するのに苦を感じないほどの出来だった。
[エロシーン&CG]
サンプルを見ていただければわかると思うが、絵が下手だ。これが本作の最大のマイナスポイントである。しかし、ストーリーやテキストのレベルが高いので、エロシーンのシチュエーションは文句のつけようがないのだ。だからこそ、絵のクオリティを残念に思う。
回想がよくできていて、エロシーン以外のシーンも見られる。初めて会った時や調査した際の回想があるので、使いやすい。女性キャラはみんなボイスがついているところはとてもよかったが、いかんせんパートボイスなので、一部のエロシーンにボイスがついていない。他に不満な点を挙げるとするなら、比較的に凌辱色の強い払い下げや売り払いのシーンが全員あるわけではないところとキャラが24人もいるのに酒池肉林という複数のシーンが少ないところだ。
総合的にみるとエロシーンの出来は良いほうである。
[まとめ]
比較的に早い時期の同人ゲでありながら、ストーリーやテキストが作りこまれており、エロシーンのシチュエーションも完璧。自分はセール時に購入したが、ゲーム部分もやり込められるもので、定価はやや高めだがコスパは悪くない。ただ絵のクオリティが作品全体の評価を下げてしまうほどひどいので、そこまで高い評価はできない。