エロゲ日記(仮)

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『euphoria』感想

3779字

紹介

基本情報

euphoriaは2011年にクロックアップから発売された商業エロゲである。2014年に同社よりHDリマスター版が発売された。

原画ははましま薫夫、ライターは浅生詠。

公式ジャンルはインモラルハードコアADV。

 

購入時期や事前情報

2020年5月にHDリマスター版を購入した。セール中だったと記憶してる。

界隈では本作を知らぬ者はいないだろう。初心者向け()のものとして数多のサイトで紹介されている本作は過激なエロシーンで話題性を呼び、そしてどうやらただの抜きゲではなく…っていうのが私の持っている事前情報で、アブノーマル好きな自分はもちろん本作に興味を持ったが、同メーカーさんの『夏ノ鎖』が自分のプレイしたエロゲの中で随一の出来だったため、本作への期待もおのずと高まった。

 

おすすめポイント

面白いエロシーンが複数あるところ。グロやアブノーマルなものに対する一定の耐性を要する。

 

リンク

FANZA版


公式紹介

その檻は、地獄か楽園か。
目を覚ますと、見覚えのない白い部屋にいた――
白い密室に閉じ込められたのは、主人公・高遠恵輔と6人のヒロインたち。
幼なじみの帆刈叶、クラス委員長の安藤都子、後輩の蒔羽梨香、英語教師の葵菜月と、同学年の白夜凛音、そしてクラスメイトの真中合歓。
異常な状況に混乱する彼らに、突如として ‘謎の声’ が告げる。
「これからゲームを開始します」
この部屋から脱出するためには、恵輔が ‘開錠者’ となってヒロインの一人を ‘鍵穴’ に設定し、指定された行為を行って ‘鍵を開ける’ 必要がある。

その理不尽かつ過激で背徳的な行為の内容に、都子は逆上し、‘謎の声’ を激しく糾弾する。
突然の暗転。悲鳴をあげる少女たち。
再び白い空間が白い光で満たされた時、彼らの目に飛び込んだのは、グロテスクな拷問装置に拘束された都子の姿だった。
「ゲームを放棄した者には死を」
声と共に装置に電流が流される。 白目を剥き失禁、脱糞する都子。 悲鳴をあげ、泣き叫び、動揺するヒロインたち。
しかし恵輔は、そんな都子の姿にいい知れない昂奮を覚えていた。
恵輔には秘密があった。女性に対する破壊衝動と凌●願望――― それは、誰にも知られてはならない忌むべき衝動だった。

だがそんな恵輔の秘密は、合歓に見透かされてしまう。
合歓は秘密を盾にして、主人公に服従を強い、唇を寄せる。
「これは契約のキス」
恵輔は合歓の意外な行動に動揺しつつも、大切な叶を守り、脱出するため、ヒロインたちを●すことを決意する。

はたして恵輔は無事に白い部屋から脱出し、日常に戻ることができるのか?
それとも自らの暗い衝動に飲み込まれてしまうのか……
―――結末を決めるのは、主人公であるあなた自身です。

 

感想

ストーリー&エンディング

白い部屋に閉じ込められ、56人の女から一人選び、5回えろいことをしないと出られない。地上に出ると、学園は地獄のようになり、ヒロインたちもそれぞれの正体を現した。という感じの話だった。白い部屋までは抜きゲで、地上に出ると徐々にシナリオゲらしさを見せる構造となっている。

実は、3回目のエロい事を終えたころ、その短さに、「この白い部屋というのはまだまだ序の口だろう」とメタいことを考え、地上へ出たあとの展開に驚きを感じなかった。

本作は抜きゲとしての要素とシナリオゲとしての要素の両方を備わった野心的な作品だった。

しかし、シナリオゲとして見るなら、気になる点がたくさんある。まず、合歓と菜月の演技だ。合歓の叶を完コピしたような演技はどう説明するのだろうか。ほとんど隙が無かった。合歓に構わないと慌てるそぶりを見せたりとかできなかったのだろうか。次に気になったのが、なぜ叶はとっとと主人公にとどめを刺さずに、合歓のお願いを受けてゲームをしたのか。叶本人も主人公が好きで奪いたかったというのはまだわかるとして、裏の組織はとてもそれを受け入れられるとは思えない。ほかにも、傭兵のくせに演技力が高くて、あまつさえ主人公に情が移った菜月、急に出てきた凛音の宗教周りの設定などがある。近未来的な設定をプレイヤーに受け入れさせるためにもっと説明したほうが良いとも思った。意識操作ができる首輪とか、学校のいいなりの生徒たちとか、外界から隔絶された学園とか、鬼強い先生とか。いきなり出てきて「〇〇ということだから」と言われても…

本作は5人のヒロインにそれぞれのルートとエンディングがある。トゥルーエンドにたどり着くためにはほかの4ルートをまずクリアしなきゃいけない。こういう最後の最後に種明かしがあるゲームのマルチエンディングは整合性をとりつつ齟齬を生まないことが大事で、本作はそれができていた。

トゥルーエンドはおそらく感動するような展開にしようとしていただろうが、上述したように、気になる部分が多すぎて、話に没入できなかった。幼馴染の合歓よりSっぽい合歓のほうが好き。

 

キャラクター

冒頭の全身が映る一枚絵での頭身のせいか、主人公含め主要キャラは全体的に背が低く見え、幼い印象を持った。エロシーンなどを見ればそんなことはないのがわかる。

・真中 合歓

合歓と書いて、ねむという。調べたところ、合歓は「ごうかん」という読みで「男女の喜び」つまり「和姦」を意味するらしい。素晴らしい。ほかに「よろこびを共にする」という意味もあり、これは楽園、euphoriaを反映したネーミングだろう。

(そんな話はさておき)ラスボスに見えて実はメインヒロイン。最初はM心を持つものとして大変魅力を感じ、幼馴染の叶ちゃんには申し訳ないが、合歓様に(逆)調教をされちゃーう。って勝手になってたが、どうもそうじゃなかったようだ(萎え)。正統派ヒロインというか、アカデミー賞主演女優というか。

・帆刈 叶

少し幼さを感じさせるがしっかりしている幼馴染でメインヒロイン、のように見えたが…実はインテリ腹グロツンデレ(なんだそりゃ)。序盤から合歓よりキャラが弱く出番も少なかったのでそんなに好感を持てなかった。

アカデミー賞助演女優ノミネート(受賞ならず)

・白夜 凛音

人気キャラらしい。黒セーラー服が似合う落ち着いた色白黒髪ロング。血色が悪そうだったので抜けなかった。

しかし、どっかで言ったかもしれないが、わたしは宗教の信者が苦手で、純粋な抜きゲの頭わるわるな奴なら何とも思わないが、マジのトーンで宗教の話をしてくると興ざめするんっすよ。なので、凛音のルートは楽しめなかったし、普段の落ち着いたキャラもそんなにタイプじゃなかった。

・葵 菜月

長身年上巨乳が好きな自分にとっては最適なヒロインだった。開錠の反応も良かった。

傭兵って演技力を問われるんやな。アカデミー賞助演女優。

・蒔羽 梨香

ロリっ子。ウザかった。もっとひどいめにあってもよかったかと。個別ルートで少しだけかわいく見えたが、やはり前編通してみるとウザさが勝ってる。貧乳ロリキャラはもともと好きじゃないし…凛音ルートで信者になってる立ち絵を見たときは笑った。なんかシュールだった。

・安藤 都子

何事にも犠牲はつきものさ。

 

エロシーン&CG

絵はサンプルを見ればわかるように、良い出来だ。

エロシーンのシチュエーションはアブノーマルなものが多く、各キャラに和姦は一つくらいしかない。

まず、全キャラにもれなくスカトロシーンがある。そして印象的なものとして、菜月の鼻フック、凛音と梨香のダブルフェラ、合歓のくすぐりと舌に快感神経増大と抜歯フェラ。絵面で言えば一番インパクトがあったのは凛音と梨香が互いの口と肛門に管でつながれ、排せつと嘔吐を繰り返すシーンだろう。しかし、内容的に一番印象的だったのは叶の人間コインランドリーだった。

一部のエロシーンは射精を目的としないもので、ただただアブノーマルさを追求したかのように見え、これについては評価したい。

実用性は声優の演技もあり、それなりにあるが、シーンによりけりだ。

また、気になる点として、アブノーマルなエロシーンを好むものとして、過酷なエロシーンがその後の日常シーンやエロシーンに影響を及ぼすような描写がほとんど皆無なのはいただけない。白い部屋のパートでは過激なエロシーンがあっても何事もなかったかのようにすぐに日常パートに戻ってしまう。

 

音楽

OPの「楽園の扉」は個人的にエロゲソングの中でトップレベルに良い曲だった。歌手は青葉りんごさんで、心なしか、合歓の声優の青空ラムネさんと限りなく声が似ている気がする。

歌詞はある意味ネタバレになっているが、クリアしてから聞くとなおよい。

 

おまけ

各ルートをクリアすると、声優とスタッフのコメントが見れるようになる。声優さんのはボイスによるもので、葵菜月(御園生メイ)はずっとふざけてました。真中合歓(青空ラムネ)もふざけてました。

緊急回避用ダミー画像もあり、スタッフがふざけてました。

 

まとめ

一見抜きゲだが、シナリオゲの要素も備わっている挑戦的な作品だった。抜きゲとしてはほかに類を見ないアブノーマルなシーンが多数あり、グロに耐性のある人ならぜひプレイしてほしい。一方で、シナリオ部分の出来は自分的にはいまいちだった、納得のいかない展開が多かった。とはいえ、挑戦的な姿勢はとてもよく、世間で評価されているのも頷けなくはない。