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『人間デブリ〜コンナジブンニダレガシタ?〜』感想

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2636字

人間デブリは2010年にエルフから発売された商業エロゲである。シナリオライターは土天冥海、原画は市川小紗。公式ジャンルはアニメーション+AVG

2019年の8月に購入した。エルフの作品なので買った。前作に当たる媚肉の香りの出来がとてもよかったので、本作への期待も高まった。

DMMDL版


公式紹介

婚約者の前で○される女
彼女達は慙愧の涙を流し
愛する人を見つめながら
是非もない快楽に身を悶えさせられる…

 

感想

[ストーリー&キャラクター&エンディング]

主人公は最初から頭のおかしなキャラで、奇人変人キャラの多いエルフでも違和感があったが、会話や地の文がいちいち面白く、読んでいて飽きなかった。こういうのは電波系というのでしょうか、しかし、本当に電波を受け取っていたようだ。

シナリオは正直媚肉の香りより出来が悪い。媚肉の香りはサスペンスで、終盤に差し掛かるころまでいかないと黒幕が分からなかった、そして黒幕の香織も大変キャラが立っていて、黒幕でありながら魅力を感じたキャラだった。一方、本作はキャラがそもそも少ないので黒幕が予想しやすい。黒幕の正体がわかってもあまり驚きがなかった。徹頭徹尾の悪女であった香織さんに比べると、せーじは目的のはっきりしない、主人公に喧嘩で簡単に負けてしまうただの小物だった。また、香織さんはよく主人公と接触していながらも、最後まで正体を隠していた分正体を暴かれたときのインパクトが大きかったが、せーじはあまり存在感がなくどちらかというと電波系の主人公のほうに目が行ってしまう。極めつきはやりかただ。香織さんは演技一つで最後まで戦ったが、せーじは意味の分からない非現実的な催眠術のようなものを使っていた。こういうものを出されるとどうもなえてしまう。 

シナリオにはいくつか納得のいかない点がある。まず、なぜせーじが殺されたのか。おそらくこれは計画がうまくいかなかったために伊勢崎が逆上してやったのでしょう。しかし、人を殺すのはさすがにやりすぎではないだろうか。そして、せーじが死んだあとにも主人公がおかしなままで、あまつさえ空やひかりにも不幸が訪れる描写をしたのはなぜだろうか。整合性が取れていないように思える。

一番納得がいかなかったのはおっぱい姉がくず男に引っかかったことですけれどもね。

せーじの立ち絵に違いがあるのは面白い仕掛けだった。またプレイヤーが操作して移動させるシステムがなくなった。不評だったのだろうか、確かにそこまで意味はなかったが、工夫して何とかしてほしかった。ただ消しただけなのは面白くなかった。宣伝文句にあるNTRはほとんど嘘だった。媚肉の香りといい、なんでこんなめんどくさいことをしたのだろうか。

ヒロインは前作から大幅に減り、ひかりと空の二人のみとなっている。ひかりにはどうしても魅力を感じられなかった。幼い感じがするだろうか、まあ、シナリオ上、おっぱい姉が正ヒロインだからしょうがないが。おっぱい姉最高、最初はおっぱいのある沙耶だと思っていたが、沙耶とはだいぶキャラが異なっていた。性格もおっぱいも最高や。伊勢崎とせーじはあまり存在感がなかった、伊勢崎は序盤全く出てこなかったから重要人物かと思っていたがそうでもなかった。岩尾はもっと出番が少なかった。ならず者三兄弟には現実味がなかった、あんなことするやつがいたら大騒ぎになるだろうに。前作の家に押し寄せてきた男たちはその場の雰囲気でなんとなくそういうことをするようになったというのはまだわからなくはない。まぁ、エロシーンを見せるための要員でしょう。肝心の主人公だが、前作同様、なにもしない人。選択肢次第で動くので仕方ないことだ。

突っ込みどころとして、ならず者三兄弟の金髪が最初せーじに見えたこと、主人公の子供のときの写真(笑顔で全力ピースのやつ)が米津〇師(特に感〇のMVの最初に似てるw)に見えたことと汗マーク。汗マークは許せない。コメディシーンはいいが、凌辱シーンの最中に汗マークが出るとイラっと来る。

本作は特定のエンドを見てから前の選択に選択肢が増えるシステムとなっているので、バッドエンドをすべて見てから最後にハッピーエンドを迎える、実質上ほぼ一本道である。河原崎家の一族2と少し似てるような感じだった。ショートカットの空姉が登場するバッドエンドは結構好きだった。

エンディングはひかりと空ともくっつく感じだった。シナリオゲでこういう抜きゲ特有のハーレム展開は雰囲気ぶち壊しのような気もするが、選べるとしてもストーリーの関係でひかりは空気になってしまうからこうするほかなかったのかもしれないな。それにしても、最後のCGは意味が分からなかった。狂気を感じた。その直後のエンディングのアニメはかわいかった。

媚肉の香り同様、ホーム画面で流れる風鈴の音はいい雰囲気を醸し出してはいるが、本作の舞台は一応夏ではあるようだが、前作ほどCGに夏が反映されてないので、少し場違いなような気がした。

[エロシーン&アニメーション&CG]

本作はシナリオゲでエロシーンはメインではないが、シナリオゲの中では断然出来がいいほうである。

前作同様、エロシーンが長い。しかも前作はとあるバッドエンドのエロシーンだけが長かったが、本作には長いエロシーンが複数ある。

エロシーンにはクオリティの高いアニメーションがついている。レオタードの空、ショートカットの空、三兄弟に犯される空のエロシーンが良かった。

しかし、シーン一覧にエロシーンじゃないものも混じっていて、使いづらかった。

前作同様、市川小紗の絵がいい味を出している。

カレーを盛り付ける空のCGが印象的だった。媚肉の香りでいうと沙耶が水槽を掃除するCGと同じように、ノスタルジーのような何かを感じさせてくれた。屋上から飛び降りるCGもなんだが幻想的だった。そして前作にもあったような横並びに壁に寄りかかるCGもよい。

空と主人公が一緒に帰るCGを見ていると、我らが鬼作さんを思い出してしまう。

[まとめ]

土天冥海のテキストに市川小紗の絵と本作の完成度は非常に高い、また、ヒロインのおっぱい姉こと空が大変魅力的である。

しかし、シナリオやヒロイン以外のキャラクターでは前作の媚肉の香りには引きをとってしまう。

前作をやってから本作をやるとすこし期待外れのように感じてしまうが、おっぱい姉は前作のどのヒロインよりも魅力的だったのでやってみる価値は十分にあった。