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紹介
基本情報
鬼畜王ランスは1996年にアリスソフトから発売された商業エロゲである。
公式ジャンルは地域制圧型SLG。
現在はアリスソフト配布フリー対象となっており、無料で入手できます。「鬼畜王 on Web」と「鬼畜王 on Chrome」というサイトを使用すれば、PCやスマホのブラウザでプレイ可能です。具体的な使用方法はググれば出てきます。
購入時期や事前情報
無料配布。一年くらい前にダウンロードした。
古いけど、すごく評価の高い作品というのが事前のイメージ。
おすすめポイント
お手軽なシミュレーションゲーム。4までのランスシリーズを知っていると、ストーリーやキャラクターがすごく面白く感じること間違いなし。3で感じた世界観の広がりをもう一度感じた。
28年前のゲームだが、グラフィックやゲーム性は全然通用する。
リンク
公式紹介
なし
感想
ストーリー&エンディング
3の時のように、それまでとは桁違いのマップの広さにまず度肝を抜かれた。1、2では一冒険者として好き放題やっていたのに対して、3では国同士の戦争にそれぞれの名だたる名将らが参加し、ランスや1、2で出てきたキャラクターたちも一緒に戦っていたのが面白かったが、本作はそれ以上にスケールの大きい話になっている。3においてのランスはリーザスの総大将的な立ち位置だったが、本作ではリーザスの国王として、他の勢力に侵攻し、ついには魔人とも戦うことになる。
唯一引っかかったのは、部下たちが死んだりしても、大したイベントが起きないところだ。戦争で人が死ぬのは当然とはいえ、かわいいヒロインが死んで悲しまないランス君がちょっと解釈不一致なのだ。
今作のコンセプトも大変面白いものですよね。最後まで作れるかわからないから、とりあえずその時点で作った勢力、設定、キャラクターそしてあらすじを全部見せるって、生まれたのが本作だとか。なんて贅沢な!それで名作が生まれるのも興味深い。
攻略などを頼りにして、およそすべてのEDを見た。やはり、ランス君にとっての本妻はシィルだったのか…
専用EDがあるからマリアファンのワイは幸せや。
ゲーム性&キャラクター
シミュレーションと銘打っているが、いわゆる硬派なシミュレーションと比べたらだいぶとっつきやすいものだった。アリスソフトの同ジャンルの続編的作品である大悪司と比べてもそうだ。経営的な要素はほとんどなかった。特定の町にユニットを配置する必要がなかったりと。なんちゃってシミュレーションだった。設定的にその辺のことについてランス君は興味もなければ、才能もないだろうから、蕭何のごとく、マリスさんが何とかしてくれたのでしょう。
本作のゲーム性はどちらかというとRPGに近いかもしれない。部下の兵力を見て侵攻したり、防衛したり、あとは町でイベントを起こしたりといった感じで進めていく。冒頭で起きるいろんなイベントが中毒性たっぷりで、それを期待してもう1ターンもう1ターンと、時間が溶けるんだよな、これが。
キャラが多いため、一人当たりのイベントは少ないが、その少ないイベントでうまいこと各キャラを個性的に魅せてくる。これもランスシリーズに共通する面白さですよね。
以下に各キャラのバトルにおける強さと、感想を述べる。なお、未獲得のキャラもいるので、それらは除く。基本的に上のほうにいるのが有能です。
有能前衛
コルドバ:コルドバ、アタシのスーパーマン。防衛専用キャラ、めっちゃ強い。本作は全体的に侵攻戦よりも防衛戦をする回数が多いから、リックより目立つ。(こいつの嫁シィルに似てるよな。3Pしたい)
ランス:全体的に有能で使いやすいが、イベントや魔人対策で使ってはいけないターンもあるのが玉に瑕。
バレス:普通に有能。攻守ともに強く、使いやすい。
カフェ:手に入るまで時間がかかるが、最強クラス。
リック:攻撃は強いが、防衛だとすぐ溶ける。マリスはワイのモノや、レイラはやる。
クリーム:戦術キャラでは一番使いやすい。かわいい。好き。ずっと一緒にいたい。
メガラス:終盤までは使いどころがないが、対魔人戦では一番使いやすいまである。
エクス:四将軍の中だと一番存在感がなく、使い道が少ない。
平凡前衛
ガルティア:終盤に入ってくるが、防衛戦でも魔人戦でも使える。いい人そう。
レイラ:リーザスで二番目に強い(笑)。リックと一緒に攻撃戦で出したりしてる。
レリューコフ:兵力が少ないが、防衛戦で使える。ヘルマン強すぎないか。
キンケード:凡将の中の宿将。案外いいキャラ。
ハウレーン:凡将その2。兵力が多いのが取柄。そんなにかわいくない。
メナド:凡将その3。兵力が多い。面白いイベントがある。お前はランスについていけ。
ガーウィン:裏切りそう。防衛戦で死なれても何とも思わないから使いやすい。
ヒューバート: 兵力が少ないから、あんま使いどころがなかった。
無能前衛
パットン:強そうなのに使えない。必殺技は場合によっては役に立つが、こいつに死なれたらハンティさんが…
健太郎:死なれたら困る。魔人戦でたまに死ぬ。
源五郎:無能。実質後衛。こんなやつに幸薄未亡人をやるのは割に合わない。
アールコート:入ってくるのが遅いし、使ったことがない。キャラデザは好き。
ソウル:使いどころがない。
バウンド:上に同じく。
ミリ:兵力がちょっと多いだけ。こいつを使った日にはおそらく負ける。キャラは好き。
ラファリア:アールコートと同じく。キャラは嫌いじゃないけど。
有能後衛
マリア:有能。毎回使ってた。増員しやすいし。あとかわいい、一番かわいい。
志津香:強い。使いやすい。でも幸福になるためには出ていかなければいけない…
ハンティ:最強クラスだが、増員しにくい。パットンが死ぬと出ていくし、ハンティ自身あんまイベントがない。人望の杖必須。
大人ミル:遠隔地探索要因。強い。立ち絵もかわいい。
美樹:防衛戦専用の壁。
ガンジー:兵力が少ないので実質後衛。攻撃力が高い。
サイゼル:入るのが終盤なので、対魔人要員。
平凡後衛
マジック:志津香とマリアとガンジーとハンティがいるからなあってなる。
千鶴子:志津香とマリアとガンジーとハンティがいるからなあってなる。かわいい。
五十六:かわいいけど、兵力が高い以外そんなに強くない。
メルフェイス:微妙な性能。ハーレム忘れて一回死なれた。
エレノア:弱いガンジー。ランスシリーズに向いてない性格。かわいいけどね。
サテラ:3での君はどこへ行った?魔人に全くダメージを与えられない。衣装は好き。
フリーク:強そうに見えて全く強くない。オメガで加入してくれよ。4の時も強そうで強くなかったなあ。
ミル:兵力が絶望的に少なく、大人にしないと使えない。ロリっ子に興味はない。
無能後衛
シィル:兵力少ない。使えない。
アスカ:兵力少ない。使えない。
その他
火星大王:なんやこいつ。
ソミータ:カラーだから期待してたけどね。すぐ消えるし。
傭兵二人:案外有能。5000人のほうはめっちゃ使える。
二週した。攻略みながら、ほとんどのイベントは見たと思う。10日くらいかかった。
最後に各女キャラに幸or不幸判定がある。生存してもどちらも発生しないこともある。大悪司みたいにステータス上昇とかがあるわけではないので、強くてニューゲームはない。斎藤というキャラが追加されるだけ。
遠隔地探索は一通り最後まで行って、グナガンも倒した。(全部大人ミルのおかげ)
エロシーン&CG
キャラクターが多いので仕方ないが、大悪司と一緒で基本的に各キャラ立ち絵1枚のみで、差分は基本的にはない。
絵はさすがに古いが、一部悪くないと感じたものもあった。とはいえ、一シーンにつきCG一枚で差分もないので、実用性はほとんどない。01、03から入った自分としては、萌えとは関係なさそうな絵柄が良かった。
盆踊りのマリスに90年代アニメのギャグシーンの雰囲気を感じた。
音楽
安定のクオリティ。癖になる。
オープニングがある。演出に時代を感じる。(ソリティア)
おまけ
フリー配布のサイトで、資料集的なもののPDF版もある。
今読んでる。面白い。
まとめ
事前情報で名作であることはみんな口をそろえて言うが、さすがに90年代のシミュレーションゲームを今日やるのはきついものがあるのはないかとプレイ直前まで思っていた。最低限のストーリーだけ見ようとも思っていたが、いざやってみると、連日夢中にやり続け、できるだけ多くのイベントを見た。1996年なのに、10年ほど前にやったシミュレーションゲームをより断然面白かったし、ランスシリーズの面白さも詰まった作品だった。名作と言われるだけある。