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『G線上の魔王』感想

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2587字

G線上の魔王は2008年にあかべぇそふとつぅから発売された商業エロゲである。。シナリオはるーすぼーい、原画は有葉。公式ジャンルは命をかけた、純愛ADV。

2017年8月に購入した。vitaでpsp版の車輪の国をクリアして、エロシーンも気になったので、PC版の車輪の国、悠久を買うついでにG線上の魔王も買った。車輪の国同様、今作も評判がいいので、プレイした。車輪の国を楽しめたのなら、本作をプレイして損はしないだろう。

ファンディスク的な立ち位置でドラマCDがあるみたいだが、2作出ていて中途半端なところで止まってるらしい。2018年に公式twitterが続編の予定については未定だと言っていた…ドラマCD発売の時期に「G線上の魔王PRESENTS ハルと栄一のハル★イチBANG×2」というラジオが放送され、ネットで探すと聞けたり聞けなかったり…

DMM版


公式紹介

冬。
粉雪の舞う大都市に’魔王’が出没した。
望みは、無論、人間社会の崩壊である。

主人公・浅井京介は、学園に通うかたわら、養父のビジネスを手伝って、
存外な大金を動かしていた。
倣岸な養父に影響を受けた彼は、才能を余すところなく発揮して、
ついには有名企業のブレインとしての顔を持つようになっていた。
けれど、彼は普段はクラシックを愛するひょうきんで明るい青年である。
クラスメイトの椿姫と義理の妹の花音、親友の栄一に囲まれながら、
楽しい学園生活を送っている。

そんな京介の平凡な日常にも、危機が迫っていた。
花音の出場するフィギュアスケートの全国大会が脅迫され、
椿姫はずっと守ってきた住居から立ち退かされる。
学園では謎の集団が人質を取って立て篭り、
市内でも裕福層の子供たちが次々と失踪していく。
一連の事件はすべて、地下都市を根城とする’魔王’の仕業だという。

そんなとき、一人の少女が訪ねてくる。
少女は、正体不明の’魔王’をあぶりだすべく、
頭脳を駆使した心理戦をしかけていった。
流れるような長髪の美少女、宇佐美ハル。
彼女こそが、京介の忌まわしき少年時代を、ともに戦ってくれた’勇者’だった。

十年ぶりの再会――
いま、命をかけた純愛ドラマの幕が上がる――

 

感想

[ストーリー&キャラクター&エンディング&テキスト]

同じライターなので、ストーリーは車輪の国と似ていて、章立てで各章で一人のヒロインの抱える問題を解決する形となっている。車輪の国と違うのは、本作は各章の選択によってはそのままそのヒロインのルートに入るところ。これに関しては車輪の国の方がよかったのではないかと思う。一人のヒロインを選ぶと、他のキャラを見捨てたって感じがするんだよな。前作みたいに、個別ルートの最後以外を共通ルートに入れることはできなくはないと思うが、わざと車輪の国と異なった構成にしたのだろうか。車輪の国でライターの手法に慣れたのか、ある程度先の展開が読めた。そのせいか、泣きゲと言う風に評価されているが、目頭が熱くなることはなかった。また、車輪の国と似たキャラも多くいた。学生でいながら、優れた才能を持つ主人公、花音とさち(ぱっと見結構似てる上に元気っこなところも一緒)、椿姫と灯花(ぱっと見一緒で、声優も同じらしい、性格は結構違うが)、法月と権三(威圧感があるところが一緒、でも法月と比べると権三はやはり見劣ってしまう)。

ストーリーのノリは車輪の国と同じで全体的には面白かった。車輪の国同様、一言でネタバレをすると、本作のオチは二重人格と見せかけての兄弟、という感じでしょうか。車輪の国をプレイしたのである程度勘づくことができた。しかし、整合性の取れてない箇所が多くみられる、ネットで調べるとそれらをまとめたものもあった。細かいこと考えずにエロゲをやる自分でも齟齬に思える箇所を複数見つけた。魔王は水羽に声をかけられてから調べて同じ町に弟がいることを知ったが、用意周到な恭平であれば憎いと思う弟のことはとうに調べがついてるはず。夜に一人称視点で時田と会った時、「雰囲気がだいぶ違う」と言われたが、魔王と主人公は絵を見る限り結構見た目が違う。時田も魔王の素顔を見たことがないので、おかしい。そして、権三も急に主人公のために死んだ、全く納得いかなかった。キャラがブレブレ。また、椿姫ルート、花音ルート、水羽ルートに入ると、魔王が一切出てこなくなる。入念に練った計画なら、そう簡単にあきらめるはずがない、花音ルートでは愛がどうのこうのと言ったが、どう考えても魔王がそんなことを考えないのだ。選択肢によって、それまでの話も変わるという可能性もなくはないが、それならそうだと分かる示唆が欲しかった。とはいっても、車輪の国と同じような話の盛り上げ方やコメディ要素が面白いので、車輪の国がすきなのであれば楽しめるはず。

キャラで一番好きなのはやはり栄一。初めてあのゲス顔を見たときから好きになった。シリアスパートが続いたあとの栄一は癒し。主人公は有能な雰囲気を醸し出しているが、基本的にはハルが動くのであまり役に立たない。椿姫はあまり好きなキャラではなかった。花音は声がくせになるから好き。水羽は影が薄い。ハルは好きでも嫌いでもない。ペンギンの着ぐるみがかわいかった。時田は璃々子っぽさがあったが、そこまで主人公と絡まないので、出番自体あまりなかった。権三は最後の行動が意味不明だったから、ファンディスクで主人公になる法月には遠く及ばなかった。あとで好きなキャラは堀部かな。キャラ立ってたし。

[エロシーン&CG]

シナリオゲなので、エロシーンは少ない。なくてもいい。

絵は悪くはないが、よくもない。権三の頭身がおかしい絵が一枚あった気がする。ドラ〇もんみたいだなと思った。

[音楽]

本作の音楽はBGM、OP、挿入歌、EDのどれをとっても文句のつけようがない。

OPの「Answer」と挿入歌の「Close Your Eyes」が一般的に人気らしいが、自分は茶太さんが歌ったEDの「雪の羽 時の風」のほうが断然好みだった。

BGMもほとんどがクラシックの名曲のアレンジなので、当然出来がいい。

[まとめ]

車輪の国と似ている部分が多いところと話に齟齬があるのがマイナスポイント。しかし、評価されているだけあって、話の盛り上げ方とコメデイ部分がいいので、プレイする価値は十分ある。