エロゲ日記(仮)

エロゲ感想、紹介、攻略とワイの日記 十八未満閲覧禁止

                 ひと言

                      気軽にコメントしてくださいね!

                      ADVGAMERさんのブログが見れなくなってる…DLsiteの件といい、規制はやだねえ

『DESIRE remaster A ver.』感想

2299字

紹介

基本情報

DESIRE remaster A ver.は2017年にEl Diaから発売された商業エロゲである。

1994年にC’s wareよりDESIRE 背徳の螺旋が発売された。

1998年に同社よりCGやエンディングが追加されたDESIRE 完全版が発売された。

非18禁のものとして、1997年にセガサターン版が、2004年にPS2版が発売された。

また、2017年4月にEl Diaよりリメイクされた全年齢版がDESIRE remaster ver.がvitaとPCで発売され、同年12月に18禁の本作が発売された。2019年には全年齢版がswitchで発売された。

シナリオは菅野ひろゆき、音楽は梅本竜。

公式ジャンルはコマンド選択式アドベンチャー

 

購入時期や事前情報

2020年12月に購入した。

2017年にvitaにてフリープレイで配布されたイブバーストエラーのリメイク版をプレイして初めて菅野ひろゆきの作品に触れた。90年代に作られた作品でありながら、(ヒント機能もあって)数日でクリアするほど熱中し、ラストで感動して涙を流したと今でもよく覚えている。菅野ひろゆきにはdesire、eve、yu-noの三つの代表作があると当時知り、他の二作品もいつかやりたいと決めた。

 

リンク

fanza版


公式紹介

南海の孤島にそびえる下界から隔離された研究所「デザイア」。
そこでの研究は一切が謎のべールに包まれて、外部からは一切窺い知ることも出来ない状態だった。
まったく別々の視点からデザイアの謎に迫って行く「アルバート」と「マコト」。
デザイアの真の姿とは一体?

 

感想

ストーリー&キャラクター&エンディング

アルバート篇とマコト篇、そしてこれらをクリアすると選べるようになるマルチナ篇、最後に出る???篇の四部構成である。アルバート篇とマコト篇は同じ時間軸を二人の視点で描いたものである。

マコト篇はエロシーンの項目で感想を述べる。

テキストやキャラクターたちの性格はイブバーストエラーと同じような面白さがあった。印象的なのはうそと演技のうまいキャラだ。よそでは悪事を働いたキャラは顔に「私が犯人です」と書いてあるほどわかりやすいが、本作の黒幕や隠し事をしているキャラ達は迫真の演技を見せてくれます。プレイしながらいろいろと考えさせられる。

本作の物語は主にアルバート篇とマルチナ篇をプレイするばわかる。SFのミステリーもので、短めだった。ストーリーに関して言えば、イブバーストエラーには及ばないと感じる。どちらも主人公が奇妙な事件に巻き込まれる形で物語が進むが、イブバーストエラーの主人公は探偵で、捜査する立場にある。一方で今作の主人公はジャーナリストではあるものの、短いスパンの中で能動的にやったことと言えば恋人以外の女性にナンパしたりすることくらいだった。謎解きというより向こうから説明されるのを待つ展開だった。そのため、主人公に対する好感度はあまりなかった。

マルチナ篇はイブバーストエラーの真弥子の日記(ネタバレ反転)のような立ち位置でしょう。確かに感動的であったが、上述したように、ゲーム自体のスパンが短く、そして不可解なところが多かったため、イブバーストエラーほどの感動はなかった。

???篇は完全版で追加された菅野ひろゆきの関わってないハッピーエンドである。たしかに本編は救いのない悲しいエンディングだったが、ハッピーエンドを追加するにしても、このような安直なものはだめでしょう。

 

エロシーン&アニメーション&CG

CGは確かに古さが垣間見えるが、全体的には良かった。しかし、ところどころにある昔のバージョンのものをそのまま使っているぬるぬる動くアニメーションからのリメイクされた一枚絵が表示されたときは違和感がひどかった。

さて、エロシーンについてだが、まずアルバート篇のものはアルとデザイアで初めて出会った女の子たちとの物で、これはシナリオゲによくあるレベルのものだった。

そしてストーリーではおまけ程度のマコト篇はエロシーンでその真価を発揮する。さて、マコト篇ではマコトが様々な原因でアルバートと距離ができてしまい、カイルといういかにも悪そうなやつに強引に凌辱され、次第にカイルを好きになっていく。いわゆるNTRというやつだ。アルバート篇でよくある男視点でのNTRもののような展開があり、その時点ではうすうす気づいたが、シナリオゲである本作でなぜそのようなことをするのかは理解できなかった。マコトが快楽堕ちしていく描写はたしかによかったが、アルバートとの関係性があまり描かれなかったし、アルバートが先に浮気したし、そしてアルバートはほかの女の子と楽しそうにしていてマコトのことをそこまで気に欠けなかったせいで、NTRものとしてはいまいちな出来となっている。

ネット情報によると。マコト篇でのエロシーンが濃いのは菅野ひろゆきの本意ではなかったようだ。たしかにイブバーストエラーにも少しだけNTR要素があったが、そこまでの尺はなかったのだ。本作においてもNTRはストーリーと多少の関係はあるものの、ここまでやると作品のコンセプトがぶれると思う。出来がいいから余計評価が難しいけど。

 

音楽

リメイク版で全BGMがアレンジされているが、もとのBGMを聞くこともできる。ゲームの進みとBGMがマッチした演出もあり、BGMの出来はすこぶるよかった。

 

まとめ

評価されているだけあって、全体的なクオリティは高い。しかし、イブバーストエラーと同等の期待をしていた自分にとっては期待外れだった。そしてマコト篇は大きな瑕疵である。