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『対魔忍アサギ3』感想

2584字

紹介

基本情報

対魔忍アサギ3は2012年にANIME LiLiTHから発売された商業エロゲである。

原画は葵渚、カガミ。

公式ジャンルは近未来くノ一調教アドベンチャー

 

購入時期や事前情報

2019年12月に購入した。有名な対魔忍シリーズ初のフルプライス作品にして対魔忍アサギの完結編。

対魔忍アサギの初代と2はどちらも出来の良い抜きゲだが、いかんせん抜きゲとしては致命的に絵の塗りが古い。それに対して、本作は比較的最近で作られているため、高いクオリティの絵に古さを感じない。このため、高い実用性を期待していた。

erogenikki.hatenablog.com

 

おすすめポイント

対魔忍シリーズが好きならおすすめできる。フルプライス作品なので、今までのロープライス作品と比べると大ボリューム。

 

リンク

FANZA版


公式紹介

リリス10周年記念作品!
シリーズ累計22万本の大ヒット作品がリリス10周年記念作品として‘フル’領域で登場!
不撓不屈の対魔忍たちと不死の王エドウィン・ブラックとの死闘が最終局面へ。シリーズのファンはもちろん、『3』からでも楽しめる危険アヘすぎる近未来くノ一調教アドベンチャー!!!

■魔の姦計に惨めなるアヘ地獄へ堕とされる!
シリーズお馴染みのリョナ表現やりんかん、肉体改造をはじめ、‘新’闇の闘技場で行われる公開懲罰責めや催●奴●となっての『操作』『書換』などの恥辱シチュエーションの数々を110種類以上、500枚以上のビジュアル&差分、総ビジュアル数1800点以上のリリス最高ボリュームで描く!

 

感想

ストーリー&キャラクター&エンディング

対魔忍ユキカゼの数年後の話。アサギは完全におばさん。いつものように、世界観はすごいが、完結編の本作でもついにはうまく扱いきれずに終わったと感じる。キャラクターは今まで出てきたキャラに、新キャラのアスカが結構重要な役回りだった。正直性格はそこまで好きじゃないが、キャラデザは悪くなかった。ちなみに、ゆきかぜと凜子は潜入していて、全く出てこない。嫌な予感しかしない…

ストーリーの構成はアサギ篇とアスカ篇があり、アサギ篇だけでは対魔忍は負けるルートしかなく、アスカ篇で初めて正史らしい展開になる。

対魔忍シリーズ初のフルプライスということで、キャラクターたちの日常シーンやいままでで描かれなかった凝った世界観の掘り下げを期待したが、そんなものは最初だけで、作品のほとんどは相変わらずエロシーンの連続だった。アサギ篇とアスカ篇とを分けたのも微妙だった。無理やりトゥルーエンドにしたって感じで、完結編としてはすっきりしなかった。

ストーリーのツッコミどころとして、さくらや紫が死んだり復活したりと、ハードなプレイが期待される作品としてだいぶ萎える展開があった。主人公やイングリッドのその後の話も分からず、もやもやするし。(対魔忍シリーズの男はいつもこうだからいいけど)また、アサギ篇のルートとアスカ篇の流れの関係性がいまいちよくわからず、築かれてきた世界観が台無しになっている。

また、フルプライスにしてはボリュームが少ない印象を受ける。これはアサギ篇とアスカ篇に分けたのが一つの理由で、もう一つは後述するが、一つ一つのエロシーンが濃厚であるからである。

 

エロシーン&アニメーション&CG

キャラデザは相変わらずよく、エロシーンでの一枚絵もよかった。気になるところとして、アサギ篇とアスカ篇で原画家が違う点があげられるが、自分はそれほど気にならなかった。原画家二人とも結構好きなので。

エロシーンの特徴として、まず、一回のエロシーンで一枚絵を惜しみなく使うところが良かった。アニメーションもレベルが高かった。残念なのが、アニメーションはすべてのシーンにあるわけではなく、ごく一部のシーンにしかないというところ。

エロシーンのシチュエーションとして、アサギ篇とアスカ篇で違いがある。アサギ篇はいつもの対魔忍アサギのようにハード路線だが、アスカ篇はハードではない。

全体ではアサギとアスカのシーンが一番多く、次にさくらと紫。朧、イングリッド、パワーレディは申し訳程度だった。

アサギ篇がハードと言っても、これまでの対魔忍アサギとも異なり、まず、対人のエロシーンが大半を占め、触手の出番が大幅に減った。次に、グロや凌辱色がだいぶ弱くなった。いつも気持ちよさそうにしてるってことだ。一番凌辱色の強いシーンとして、さくらと紫のところがあるが、最終的には死んで、悪堕ちをしてしまった。強制的かつ記憶がなくなってるという闇堕ち好きな自分として一番許せない展開だったので、マイナスポイントだった。その後のふたなり化もいまいちだった。対魔忍にはおまんこずぽずぽされてあへっててほしいよな。ハードと言えるのは、調教シーンや飲精シーンだ。また、紫の箱化は巷で有名だが、そんなに重要なシーンじゃなかったりする。インパクトは強いけど。

一方で、アスカ篇は前半が調教で、後半がAV出演および完堕ちで、ハードと言えるプレイは全くなかった。一応NTRのような展開もあったが、様式美だった。せっかく義手義足だから、ダルマプレイとかは欲しかった。

良かったエロシーンとして、アサギ篇の最初にある発情したアサギおばさんのシーンと最後らへんのオークに回されるシーンと堕ちた後の学園長としてのシーン。アスカ篇は最初の調教シーンも悪くないが、堕ちる前と堕ちた後のAV撮影のシーンのほうが好きだった。次第に堕ちていくのもよかったし、AV堕ちというシチュエーションも結構好き。一方で、快楽堕ちで見たら、アサギ篇はだいぶ雑だった。

 

音楽

OPの「カタルシスの夢」、抜きゲ特有の謎にかっこいい曲だった。

 

まとめ

一度のエロシーンに複数枚のCGを使い、アサギ篇とアスカ篇を分けたせいで、宣伝にある大ボリュームとは逆にボリューム不足に感じる。また、ストーリー展開もツッコミどころが多い。

ただ、クオリティの高いエロシーンにのみ注目をすれば、アブノーマルなプレイが好きな人にとっては実用性が高いだろう。このため、抜きゲとして高く評価したい。

アサギは30歳を超え、アサギが主役の作品はもう期待できないが、対魔忍凜子や対魔忍アスカなどとまだまだ可能性はある。とはいえ、ソシャゲで味を占めたリリスが出してくれるかは別の話。